もはや戦う術もない酷暑、溽暑🥵
クラフト茶会も夏季休暇で、すっかりサボっていたblogですが、久しぶりに『シネマで中国茶』で遊ぶことにしました。
昨年の秋に公開された『サタデー・フィクション』と数ヵ月前に公開された『無名』。
どちらも戦前の上海租界が舞台で、各国のスパイ戦がテーマになっています。
『サタデー・フィクション』は、ロウ・イエ監督に、主演がコン・リー、オダギリジョー。
上海ノワールというだけあって、全編モノクロの映像でした。
『無名』は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・上海』(2016)を撮ったチュン・アル監督作品で、主演はトニー・レオンとワン・イー・ボー。
オールド上海マニアとは別に、ワン・イー・ボー推しの女性客が多くて話題になっていた映画です💖
『サタデー・フィクション』は、カフェシーンが劇中劇になっていて、コン・リーが超人のように強かったんだけど、シナリオより俳優より、茶道具や当時の風俗・習慣ばかり見ている私としては、『無名』のほうが楽しめたわけです❗
『無名』では、戦前の上海と戦後の香港の両方に『CHUI HING BAKERY』というオシャレなスイーツ店が象徴的に登場。
この店のクラシックなミルフィーユが暗示的🍰
実際の撮影には、上海のスイーツ店『蔡嘉甜品』のミルフィーユが使われたらしい👍
残念ながら上海には行けないので、せめて『無名』的なクラシックタイプのミルフィーユを探して、オールド上海気分に浸ることにしたわけです❗
上海租界の時代は、西洋列国の支配を受けていたこともあって、お茶より珈琲の登場頻度が高い💧
『無名』でも最後の香港編で、やっと紫砂らしき茶壺が登場💖
終戦で租界がなくなり、舞台が香港へと移った食堂で、ワン・イー・ボーがガシガシと酔っ払いエビを食べる場面。
その店の主らしき男性が、小さな茶壷を持つ場面が遠目に映ります。
香港だから、プーアル茶を飲んでいるのかなぁ~と、妄想も贅沢です🫖
/